石井宏志焼物工房

西脇で焼き物をしています。徒然なるままにアップしています。

6/3 Wed No.1734

陶芸美術館が再開したので行ってみた。

いつものことながら客は超少ない。
三密にはならないがマスクと体温測定を義務化してた。
備前の展示。
現代作家の代表が並んでた。
物故作家や古い備前を並べてるのはよくあるが現代作家を見ることはそう機会がない。
ポスターにもなってた矢部という作家は知らなかった。
伊勢崎や隱崎は知ってる。


備前の作家の偉いところは備前の枠を忠実に守ってる。
釉薬を使わない。
緋襷などの表現方法を駆使する。
土は備前
当たり前と言えるが実はそうでもない。
これだけ情報が行き渡りどんな素材でも手に入る昨今。
なんでもあり。
でも頑なに備前枠で勝負する。
恐れ入るとしか言えない。
その分造形に磨きがかかりいいものができる。
広く浅くでなく狭く深く。
絶対にこの方がいい。
この深みに大いに魅力があるんだと感じた。
でもそのためにはかなりな苦労がいるのだろう。