華やかな宮廷の様子を定子に仕えた清少納言によって書かれた、随筆集とでもいうべきか。
暗いところは殆どなく明るく書かれてる。
でも文章そのものでしかない。
あれはあれで面白いのだけど言葉そのもの。
この山本淳子のはその背景これがどんなに大事かと説いてる。
枕草子は事実を述べながらその裏にある真実を言いたかった。
そしてそれを知ることで本当の意味が伝わる。
定子の死後も書かれてる枕草子。
政治のトップの成り行きに対立するものが権力を失うとどうなるか。
多くの歴史で見るようにひどいものだ。
かつては定子を訝った道長はその罪悪感から怨霊に怯えてたらしい。
他の貴族も態度を一変させる。
これまでの罪滅ぼしか。
背景を知ることでなるほどなあ、と感心する。
古文をこういう見方で読んだことなかったので新鮮な感覚。