石井宏志焼物工房

西脇で焼き物をしています。徒然なるままにアップしています。

2/4 Thurs No.2038

教室生のMさんの作品がようやくできた。

金彩がうまくいかず本焼きで焼き直してもう一度上絵の金彩をした。

面倒だったがうまくできてよかった。
焼き物は後戻りができないのが難。
結果も焼くまでわからないことも多く焼き物所以だ。
 
3年ぐらい使ったやかんが底から水漏れ。

普通の薬缶は一枚の金属板を絞って一体成型。
口がつけてある程度。
でもこれは溶接か鑞付けで底板をくっつけてる。
使う前からどうかなと思ってた。
案の定、水が染み出し錆びてきて水漏れ。
じわじわ出てきた、という感じ。
物としては失敗だと思う。
こういう薬缶のようなものの底を一体成形しないこと自体が間違い。
効率とデザインを重視したのかもしれないが工芸品としては落第。
見たい目にはわからないけど長く使ってると出てくる欠点は形にする前から排除すべき。
生産者はどこまで知っていたのだろうか。
聞いて見たい。