石井宏志焼物工房

西脇で焼き物をしています。徒然なるままにアップしています。

No.3948

 


少し気温が上がり寒さが緩んだらしいが寒いのは寒い。
遠くの山と空の雲が繋がっていた。
 

いい天気ではなかった。
ラジオのアナウンサーが屋根雪下ろしの注意点をわけ知り顔で喋ってた。
やったことなさそうなのにいかにも、と喋ってる。
軽い言葉だけのまさにアナウンス。
そこに暮らしてる人達にはバカくさく響いてる事だろう。
いい加減なものだ。
石川の山奥に住んでいたので屋根雪下ろしの苦労と危険は経験した。
今更言われんでもと住民は織り込み済み。
それでも事故は起こる。
どんなに気をつけていてもまさか、で起こるのだ。
雪の季節になると今頃どうしてるかな、と知り合いのことを思う。
雪のために費やす壮大な時間と労力の無駄、それと忍耐。
今は違うだろうけど閉じ込められた感は強かった。
輪島塗のような物が生まれたのは必然だろう。
 

金箔加工の技法も彼の地でなかったら発達しなかったかもしれない。
生活と気候、これほど密接に関係しているものはない。
それが遺産、レガシーとして今に繋がってる。
今のネット社会では情報としてしか見られてないせいか上辺だけしかとらえられてない。
娘は三連休、のんびりしそうなので勉強の予定をしっかりさせたら鬱陶しい顔してた。
どこまで遂行できるかだ。
 
一首
屋根雪を降ろす映像目にとまり重ねてみるはかつての我が身