先日の新聞記事。
やはり、だ。
こうなるのではないかと思ってた。
伝統工芸と名のつくもので純度が高ければ高いほどこうなる。
今の日本では存続が難しい。
特に漆器業界そのものが難しいのだからその頂点に立つ輪島塗は大変厳しいと思う。
ちょっと周り見渡しても本物の漆器なんてどこにある?だろう。
我が家でも一番はお重。
今となっては超豪華品だが出番がない。
塗りのお椀もあるけどこれも控えてるだけ。
工芸品に興味があるから買い求めることあるが必要性は薄い。
焼き物のように安価だけど面白いものがあるわけでもない。
いいものは手が出ない値段。
他の漆器産地は輪島塗程しっかり作ってないからいい意味の手抜きとコストダウンはできる。
でも輪島塗はブランドがそれを許さないだろう。
プラスチックに印刷のような塗りをしても許される産地もあるが輪島塗りではできない。
まだ私が金沢にいた頃の話。
輪島塗り研修所があるがそこで修行した若者を受け入れるところを探すのに苦労、といってた。
だから、新規募集が難しいという。
卒業しても仕事の保証がないわけ。
それぐらい仕事が減ってるという事。
40年ぐらい前の話。
今はどうなんだろうか?
一部の有名作家や人間国宝は問題ないだろうけど産業としてみたら先細り。
材料や道具も希少品になってる現実が実態を語ってる。
こんな災害があるとお金かけて再建して元は取れないとなれば廃業はあって当然。
これを淘汰と言っていいのかどうか。
凄く残念だけど『この先が不安』、の流れが加速してしまった。
ことが表面化すると騒ぐ人たち、塗り物買ったことありますか?ですね。