石井宏志焼物工房

西脇で焼き物をしています。徒然なるままにアップしています。

11/17 Fri No.2458

丹波の陶芸美術館。

主に日本工芸会の作品を古いのから最近のを並べてた。
古いのはもう鬼籍に入ってる人のも沢山あった。


展示品の大半は見たことがあるというか知ってるものだった。
あらためて見てもいいものはやはりいい。
今では当たり前の技法や形が当時は斬新でエポックメイキングであり話題となった。
それぞれの作品が時代を作ったものばかり。
それに現代のが加わって面白い展示だったと思う。
マチュアの作家さんを連れて解説をしながら見るなら勉強になっただろうと思う。
これだけの物をいっぺんに見れることは少ない。
青磁にしてもいい色だし絵付けも型に囚われていなくていい。
この和紙染もシンプル。
でも計算された美しさがある。

でもそのシンプルさがいいのであってそれを複雑にすればいいかというとそうでもない。
教室なんかでやってるのを見ると勘違いしてる。
この残された白い部分がすごく効いてる。
和紙染初心者がするとそこには気はいかない。
この色絵も普通の絵の具より薄めにして使ってる。
市販品だともっと濃くなってしまうと思う。
そんなこと考えながらゆっくりと見れた。
お客さんはいつものようにほとんどいなかった。
もったいないと思う。