石井宏志焼物工房

西脇で焼き物をしています。徒然なるままにアップしています。

6/7 Mon. No.2153

午後から神戸へ。

緊急事態宣言の中クルマで移動して市立博物館まで行った。

東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展を見るため。
本当は日曜で終わりだったが9日まで伸びた。
でも今日行かないともう日がなくて混んでるかもと思って夕方行った。
意外と少なく待つこともなくゆったりと見れた。
この博物館いい企画をするのだが狭いのでいつも人混みでよく見れないことが多かった。
一番良かったのは作品だけの展示でなく柱や畳を敷いて御影堂を部分的に再現してたこと。
これで条件が整う。
それで壁が部屋のように折れ曲がって当然絵も折れ曲がる。
実際に即した形で見れることが大変良かった。
絵は海を描いた宸殿の間の《濤声》
これが良かった。
山はよく見てたが海をみるのは初めて。
波やまだらな海面の様子をどう画いてるのだろうと気になってたがお見事だった。
一見平面的に見えるが単調でなく動きを伴いながら広大な様子が描かれてた。
水墨画が半分くらいあったがこれはこんなものなのかなあ、が感想。
どうしても等伯の松林図と比べてしまう。
あれに勝てるのはないと思うのでしかたないかだ。
久々に超大作の東山魁夷をみることができてよかった。
なかなかこれだけのものを一挙に見る機会はそうないだろうと思う。
コロナ禍のなか気持ちが充実できた。