石井宏志焼物工房

西脇で焼き物をしています。徒然なるままにアップしています。

7/26 Sun No.1785

ALS患者を安楽死

衝撃的なことが報道された。
患者は死にたかった、らしい。
それをネットで知り合った医師2人が客と称して招かれ僅か10分で退出。
そのあと薬物による死亡。
本人の希望とあり嘱託殺人の罪で逮捕。
尊厳死との兼ね合いが取りざたされて賛否両論。
この報道を知った時、久坂部羊を思い出した。
ちょっと前にも読んだばかり。
人間の死と医療の無力を題材に多くを執筆。
廃用身は衝撃的だった。
でも著者はどの話でも人間の尊厳を大事にしている。
その上での話。
今回の事件、そこらはどうだったのだろうか。
ネットで知り合ったという経緯、一定の金が動いたこと。
あまりに事務的すぎる薬の投与。
報道でしかわからないが尊厳はあったのか、と思わずにはいられない。
逮捕された医師の言う「枯らす』とは。
枯れて行くのは自然の成り行きで悪いことではない。
でも「枯らす」ってどうよ、と思ってしまう。
 
ただ今回のこととは関係なく尊厳死はもっと議論されていい。