石井宏志焼物工房

西脇で焼き物をしています。徒然なるままにアップしています。

10/4 Sun No.1835

朝から窯焚き。

夜明けより炊き始め夜には終えたいという予定。
それでも15時間ぐらいは付き合うことになる。
ガス圧も正常で事無きのスタート。
窯焚きの日は何となく開放感がある。
一応のことはやったという満足感か、はたまた諦めか。
結果は後ほどということなんだなあ。
真夏と違って2階が暑くない。
こんなにも違うかというほど楽だ。
秋の匂いはこういう形でもかぐわしい。
 
頼まれてた生徒さんの金継ぎが出来上がった。
ちょうど顔出す日だったので手渡した。
本来は金継ぎだがあまりにコストかかりすぎる。
だから金継ぎもどき。
でもやり方は同じだろう。
使う材料が漆の天然樹脂か合成か、はたまた本金か偽金かの違い。
破片集めたがしっかり接着剤使うとその分膨れて形がいびつになってしまう。
それで本体と破片を削った。
それでも余分ができてしまうので一部は接着剤のみで形を作って飛び出しがないように。
面を揃える必要があるので一度には無理。
順番に日をおいてつけていかないとグラグラ状態で変にかたまってしまう。
つけるだけで2日は必要。
そのあと削り出して整える。



綺麗な面として揃えてもよかったがそれより金継ぎを強調した方が面白いのでそっちにする。
修正してると不足部分もありまたつけて硬化を待つ。
全部繋いでから最終のみがき。
そのあと偽金彩で金継ぎらしくする。
本当の金継ぎは金彩がすごく薄い。
だからすぐに禿げてしまう。
今回、2回厚く塗って禿げにくいようにした。
割れた時に別の部分にも亀裂が入っていたので実用は無理だろう。
飾り皿としておくにはいいと思う。
ただし新しく作った方が安く上がる。
でも記念になるなら金継ぎも有りだ、たとえもどきでも。