石井宏志焼物工房

西脇で焼き物をしています。徒然なるままにアップしています。

5/17 Fri No.3647

上田秀人の歴史小説
上巻は家康のことで信長が本能寺で打たれるまでの話。
下巻はその続きかと思ったら信長の話。
これは当然本能寺まで。
どちらもかなり知ってるつもりではいたから事実はそうなんだろうなと思った。
でもその心情のストーリーに驚く。
本当に神経をつかって戦国時代を生きていたんだろうなと思わせる。
単に勝った負けたのことではなく当事者の神経のすり減らしようが見事に伝わってくる。
お見事というほかない。
家康は信長とは比べ物にならんくらい弱かったようだ。
上巻では絶えず信長との交わりが出てくるが下巻の信長の話では家康は出てこない。
江戸幕府を開いて300年の土台を作ったけど信長と比べたらその比ではなかった、となる。
もし本能寺の変がなかったら日本の姿も変わっていただろう。
そんな思いをさせる小説。
信長の下巻では茶の湯の話も出てくるかと思ったが一切触れられていない。
下剋上で緊張の連続の戦国時代では茶の湯なんて所詮遊びの一つでしかなかったのかも知れない。
そんなこと言うと怒られるかな。
キダタローが亡くなった。
93歳。
少し前にラジオでインタビューの再放送を聞いたとこだった。
半年ぐらい前の声かな、元気な声だった。
歳取るとなにがあるかわからん。
浪花モーツァルト、これが日本のモーツァルトだと棘がある。
でも浪花だとシャレになる。
誰の名付けか知らないがさすが関西人だと思った。
好きな人の一人だった。
そう言えば西城秀樹が亡くなったのは今日だったか。