石井宏志焼物工房

西脇で焼き物をしています。徒然なるままにアップしています。

8/3 Mon No.1793

染付けの全面吹き墨。

ちょっとでも傷が出るとダメになる。
誰が見ても目立つのでごまかしようがない。
今回市役所のギャラリーに展示した大皿。

濃淡のムラが焼くまでわからない、と言う難儀な問題がある。
大体のところは想像でできるのだけどたまにムラが出すぎてどうにもならんことも。
本来は背景だから大事なのは絵付けのデザインやバランス。
こっちが主なのだけど背景の吹き墨に技術的な問題で時間と手間を取られすぎ。
いくらここがうまくいっても全体のデザインが悪かったら何にもならない。
この皿はもう少し花が多い方が良かったと思う。
ややもするとやりすぎになるのでちょっと控えめにしたらインパクトが弱かった。
今度はもう少し増やしてごちゃっとした面白さが出ればいいかな、と思う。
でも一本だけシンプルに絵付けしたのが悪いかというとそうでもない。
正解がないのがこの世界。
ないというか、いっぱいあるというべきか、、、。