石井宏志焼物工房

西脇で焼き物をしています。徒然なるままにアップしています。

8/23 Sun No.1973

自称「槍梅」の絵皿。

30センチぐらいある。
バランス的には周辺部に重点的に絵付けをもってくる、という感じ。
中心部にもあってもいいと思うのだけど多少の強弱は必要かと。
それで中心と周辺に分けた。
こうせずに梅の枝部分をもっと整理して束のような空間作りもありと思えるが今回はそうしなかった。
こういう絵付けやってるとどれも正解でどれもそうでない、という状況に陥る。
結局なんでもいいのでは、となってしまうのだがやっぱり悩む。
その時は答えが出なくても考えることが先で役に立つこともある。
あの時ああ思ったよなあ、だったらこれはどうなんだろう、だ。
 
今回吹き墨をしていて一部不均一になった。
どうも吸い込み具合にムラがある。
焼くともっとはっきりと出るかも、と危惧する。
でも素焼きの生地だしなぜ?
悩んだ挙句の結論で正解かどうかは分からないが持ったときの指趾かな、と。
無意識に強く触っていてその部分に皮脂が残った。
そのせいで水分の吸収に差が出た。
結果ムラとなった。
素材自体の吸収に変化があるとは思えないので多分これだろうなと思う。
これを除去するのはもう一度素焼きするしかないので全部綺麗に洗い流し素焼きの窯に入れた。
不注意ではあるがこんなこともあるのだと教訓。