石井宏志焼物工房

西脇で焼き物をしています。徒然なるままにアップしています。

No.3680 Sat

協同学苑の窯で珍しいことが起こった。

還元をかけたのにも関わらずそうなってなかった。
厳密には半分還元、半分酸化状態だった。
ガスを入れて強制的に還元状態にするのだがほとんどは窯全体が還元の状態になる。
ところがガスの量やタイミング、あとは窯詰の状態による気流の変化。などの要素が絡み合って均一性が保たれないときに中途半端になることがある。
これはあくまで想像であってそうなる事の実証がされているわけではない。
それでも状況証拠的な判断でそうなったんだろうとの推測ができる。
今回は鈞窯釉がそれを示していた。

この赤紫のところが還元状態、青いところが酸化状態となり奇麗に分かれた。
まさに窯変。
他にもそういうのが沢山あった。
窯焚きにミスがあったとなる。
ただしこれは防ぎ用のないところでもあり誰彼を責めるものではないだろう。
偶然なったとしか言いようが無いからで再現も無理だと思う。
今回は珍しい体験として記憶に残すことにする。
面白い焼きとして喜んでも良いのかもしれない。
 
よく降った。
最近では1番降ったのではないか。
近くの川の水量がかなり増えていた。

これ以上は増えないかな。