石井宏志焼物工房

西脇で焼き物をしています。徒然なるままにアップしています。

8/29 Sun No.1800

暑かった。

溶けそう。
鈞窯釉の赤くなりやすい調合の釉薬
釉の厚みと窯の炎の状態や温度がうまく合わないと綺麗な色にならない。
発色は銅の金属が出す。
ところがこの釉に限らず、銅を使う釉は高温では銅が揮発する。
それでいくら厚くかけても発色が一定しない。
うまくいくときもあるがそうでないこともある。
で、どうするか?
何かにすっぽり入れてその内側にも同じ釉を塗って揮発しても閉じ込めたらいいのではないかと思う。
それでやってみた。

いい色になった。
素地に薄い部分があったので裏側まで厚塗りができなかった。
とりあえず表側だけでもとやってみた。
鞘に入れて焼くので窯の表示温度より10度は低いと思う。
それも良かったのかもしれない。
どちらかというと低めの方が発色がいいと聞いたことがある。
ただ一度のことで結果良好と断定できないので次はどうなるか分からない。
でも悪くはなさそうだ。