石井宏志焼物工房

西脇で焼き物をしています。徒然なるままにアップしています。

10/30 Mon No.2440

個展前、ようやくのんびりできた日かな、と。

もっとうまくやりくりすればいいのだが下手。
展示する作品を思い出してたらこの皿。
今回では一番大きいく35センチはある。
昨年のを再挑戦。
これも数回の失敗の上にできたもの。
まずデザインの段階でかなり悩んだ。
真ん中をこの面積真っ白にしていいのかどうか。
なかなか思い切れない。
またどれぐらいの面積が一番いいのだろう。 
さらに普通に焼くと青味がかった白。
本当のホワイトにならないのでどうするか。
白化粧かな、と思ったがここだけ乳白の半透明の白釉にした。
磁器につかうと白くなる。
でも中だけの掛け分け、うまくいくか。
薄いと意味ないので濃くすると縮れるかなの不安。
あとはかぶらの実の輪郭。
澱みなく描けるか。
いろんな問題が浮かんでくる。
それらを一つ一つクリアーしていくしかなかった。
やはり失敗もあり何度かやり直す羽目に。
もっと実力をつけないといけないと反省。
結局やりたいことやいいアイデアと思ってもできなければ何にもならない。
ここらが工芸の所以たるもの。
いつまで経っても完成域には達しないのだなあ、と実感。
見た目にはこの皿、白いカブですね、だけでしかない。
見る人にまではこの想い伝わらんだろうなあ。