島田荘司の時代ミステリ。
それも写楽を扱ったもの。
オランダ人が江戸に来た時に描いたのを蔦屋繁三郎の版元が出版した、という結論。
話としては面白い。
写楽自体に興味があったので読んだが疑問も多い。
「Fortuin in,Duivel buiten」やその他にも問題を提示しながら最後まで触れることのないのがいくつかあった。
結構重要なことではと思えるのだがそのまま。
あれはどうなった?と気になる。
その意味では小説としての完成度は高いとも言えない。
ただこの着眼点は面白かった。
史実としては疑問だが小説、というかミステリーとしてはいいかな。
この人いろんな賞のノミネートはされても2位だったりでもらってない。
一時無冠の、と言われてたそうな。
あまり読んでないのでどんなの描いてるか読んでみようかなと思った。
一番のはどれだろう、数は多い。